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2005.02.09

本を超える

 友人のeijyoさんのブログに電子書籍端末をめぐって、「本を超える」という発想についてのコメントがついている。
 →eijyo - キヤノンSタワーのゲストハウス
 ひとつは「そんなに(紙の)本は駄目ですか。」というコメント。もうひとつは。「本を超えようという考え」ではなくて「本とは別の新しいメディアを創るという発想が必要」というコメントだ。

 両方とも同感だ。たしかに紙の本はたいへんよく出来ている。

 ただ紙の本はそのままで良いのかというとそれも違う。紙の本はあまりにコストがかかりすぎる。流通もたいへんだ。そしてスピードに欠ける。
 よく、すでに出来上がり、手に入った本を片手に「紙の本はすごい」というが、その裏で作れなかった本、手に入れるのがとても困難な本、そしてもう手にはいらない本が山のようにあることを忘れてはいけない。
 出版という業種から見ればこのことが一番問題なのだ。同時に読者にも迷惑をかけている点だ。これは「本を超える」でも「別のメディアを創る」でもない。現にある切実な問題を技術の力で解決したいということなのだ。

 「本を超える」も「別のメディアを創る」もやはり少し肩に力が入りすぎのような気がする。携帯で読書をしている人はべつに「本を超えている」とも「別のメディア」とも感じていないのではないか。
 携帯読書を始めたご当人も知っているが、そんなに肩に力を入れているとも思えない。iモードで何かやれないか。じゃあこんなの面白いんじゃないの。ねぇあなただったらケータイで読んでみたい?そんな感じだ。

 本の企画の一番大切なところは自分が読みたいということだろう。読書用の端末だって読書用のフォーマットだって同じことだと思う。
 私は読者としてよく「電子媒体で出てくれればなぁ」と感じる。単にそのほうが便利とかそのほうが気楽とかいうレベルでこの問題を考えている。

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