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2004.03.30

東京ブックフェア

 今年も東京ブックフェアが開かれる(4月22~25日)。今年の電子出版関係の目玉はやはりシグマブックとリブリエだろう。楽しみだ。
 有料セミナーの案内が舞い込んできたのでチェックした。

『出版社のビジネスモデル』と題した専門セミナーは文芸書と辞書・リファレンスのふたつが開かれる(4月22日)。

文芸書では新潮社の村瀬氏とスターツ出版の須藤氏。

村瀬氏は

『 「文芸」をデジタル化して事業にするノウハウ ~コンテンツを「守る」発想から「使う」発想への転換を!~ 』

須藤氏は

『 「紙かデジタルか」から「紙もデジタルも」へ ~ 売上140万部 「DEEP LOVE」 は、どのようにして生まれたか?~ 』

 「DEEP LOVE」は携帯の勝手サイトで配信した小説がビッグヒット。それを印刷本にしたところ印刷本もビッグヒットした。かたや新潮社の村瀬氏は知る人ぞ知るの「ケータイ文庫」の仕掛け人だ(今回のパブリッシングリンクにもとうぜん係わっていると思われる)。
 両方とも携帯電話が絡んでいるし、「本を読まない」と言わている10代20代の女性を主力読者としてつかんだ。この組み合わせは面白い。

  「辞書・レファレンス」は 三省堂の高野氏とネットアドバンス(ジャパンナレッジ)の鈴木氏。
 IC辞書の急速な普及の中、ネットワーク辞書に本格的に取り組んでいるお二方の講演だ。
 最近は読み物系の電子書籍が大きく取り上げられているが、本当に正念場を迎えているのは辞書・事典の世界である。他に先んじて大きく変わりつつある辞書・事典の経験は今後の電子出版全体を考える上で大切だ。

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2004.03.29

電子書籍に必要なもの その2

前に鈴木雄介氏の書いた『eBook時代はじまる!』に対する歌田明弘氏の批評を紹介し

歌田さんの異議に手放しでは賛成できない。しかし、(中略)歌田氏の指摘が正論だといってよいと思う。

と書いた。
 小気味よい批評にひっぱられ、ついつい一面的な紹介になった。だからこの「歌田さんの異議に手放しでは賛成できない」部分を書きたい。
 氏の主張は、読者は内容に引きつけられるのであり「画数の多い漢字やふり仮名がきちんと読めるからではない。」だからもっとレベルを下げて安い端末をリリースしたほうが「電子書籍の可能性は広がったのではないか」というわけだ。

 それはそれでひとつの考え方だと思う。私自身デスクトップパソコン、ノートパソコン、PDA、最近では携帯電話と電子書籍を読み続けてきた。それは読みたい本がそこにあり内容が面白いからだ。歌田氏のいわれるとおり「画数の多い漢字やふり仮名がきちんと読め」ない端末でも、私ひとりを見ればすでに電子書籍市場は立ち上がっている。
 私が今もっとも読書に利用しているのは携帯電話だが、これはすでに誰もが持っているものである。歌田氏の主張される安い端末そのものだ。それでも電子書籍の市場はなかなか立ち上がらないのである。

 解像度の高いディスプレイを備えた携帯読書端末を世に示す。これは電子出版の市場を開拓してきた人々にとって長い間の念願であった。電子出版というものの存在をひとつの機械の形をとって提案すること。だから今回のシグマブックもリブリエも「提案」なのである。

 それではなぜ解像度が高くなければならないのか?私自身は電子書籍と紙を比較する必要はないと思っている。そんなところに本質があるわけではない。しかし世間はそうではない。すぐに紙と比較する。紙と比べて読みやすいかどうか、そこに世間との勝負どころがある。だから解像度は絶対に高くなければならない。
 ワープロという今では欠くことのできない機械が市民権を得たのもプリンタが400dpiを超え、印刷とまあまあ比較できるようになった時だ。人はなかなか古い習慣から抜けれない。また抜ける必要もないのだ。その壁を乗り越えるには人を納得させられる提案が必要だ。
 今回、鈴木氏などの熱心な働きでふたつの高解像度のディスプレイが世の中に出た。メーカーはいろいろな試みを水面下で開発してきたがそれを商品化するには人の熱意が必要だった。夢としか思えなかった端末を実現した方々に心からお礼をいいたい。

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2004.03.26

BBQブックス オープン

 BBQブックスという電子書店がオープンした。
 JoyPopというビュア組込みの電子書籍フォーマットを使った本を販売する。このJoyPopは

 ビュア組込みの実行ファイル(.exe)になっている
 ダウンロード後課金や認証を行なう「超流通」システムで著作権保護

が特色らしい。一冊ダウンロードしてお試し機能で数ページ読んだ。ページをクリックするとページがめくれる音がして動画でページがめくれているような表示をする。こういった機能はおもしろいとは思うがはっきり言って余計だと思う。著作権保護などいろいろ工夫をされているだけに残念。
 また、

電子書籍の作成から発行までを全てASPサービスで行います。初期コストを抑え、迅速な導入を可能にします。また随時行うバージョンアップも直ちに反映されます。

という点もおもしろい。既存の出版社というより新しい出版勢力、たとえば同人誌系などをターゲットとして展開するのではと見た。

 開店早々のBBQブックスにはマンガと写真集がおいてあるが、 小説・ ビジネス / 教育 ・ノンフィクション というコーナーも準備中ながら用意されている。

 このBBQブックスの店長がblogを開いている。注目しておこう。
→電子書籍書店店長のひとりごと

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2004.03.25

電子書籍世論調査

ソニースタイルの中のPDA Styleで電子書籍世論調査というWebアンケートを行なっている。発表から1日しかたっていない段階では分析は早すぎるだろうが以下のような結果だ。

電子書籍はこれからどうなる

共存      53%
紙より普及  13%
細々と     34%

9割近くは紙がなくなるとは思っていない。現時点での常識的意見だろう。時間的スパンをどう取るかで答えは変わると思うが。私の投票は「紙より普及」。

1冊210円で新刊が読める価格

かなりいい  28%
まあまあ    38%
まだ高い    34%

 私は価格を聞かれればかならず「高い」に投票することにしてます。みんなそうだと思いますから、相当受け入れられる価格という結果ですね。私もさすがに「高い」は投票できなかった。
 貸本屋スタイルを前提として聞かれているいるのだろうが、回答者が分かっているかどうか不明。でも新刊が210円ってそれでも安いんじゃないですかねぇ。210円が高いという人は本を読みたくないのかな。

数百冊の書籍を持ち運べる点

便利       62%
もっと持ちたい  6%
もっと軽く    32%

 設問の意図がはっきりしないが、数百冊も持てれば普通は十分でしょう。それより購入代金のほうが気になります。「もっと軽く」という意図がはっきりしない項目に32%が投票していることに注目ですね。ちなみに私は「もっと軽く」に投票です。これ以上持ち物を重くしたくないのです。だから紙の本は実は論外なんですよね。

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「リブリエ」のレビュー

 PalmOSLoveにソニーのリブリエのレビューが載っている。(早い!! 銀座ソニービルまで出かけていったレポートだ。)

→単行本サイズに文庫本サイズの画面を搭載した新時代の電子ブックリーダー「LIBRIe(リブリエ)」、銀座ソニービル速攻レビュー

実は、銀座ソニービルに展示されていた実機をはじめに見たとき、「はめこみ合成のサンプルしかないの?」と思ってしまったほど、その画面表示は、ちょっとした「厚紙」のような感じだったのだ。

 eInkの画面って本当に不思議な感じですね。紙と変わらない質感は驚きます。

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2004.03.24

SONY 電子書籍ビュア「リブリエ」発表

 前々からうわさが飛び交っていたソニーの電子書籍ビュアが発表された。
 名称はe-Bookリーダー“(リブリエ)”『EBR-1000EP』
・ディスプレイはE INKを使用(6インチ 4階調グレースケール SVGA(800×600ドット)約170ppi)
・厚さ約13mmで約190gとコンパクト
・Σブックと異なりディスプレイは1面
・機能
  文字表示は最大200%まで拡大可
  音声付タイトルは音声再生
  辞書機能
  しおりメモ
  スクラップ機能
・容量
  内蔵メモリー(約10MB)に小説約20冊
  メモリースティック(512MB)併用で最大500冊
・電池持続 約1万ページ
・DRM OpenMG
・データ インターネット→パソコン→USB or メモリースティック
・発売日は4月24日
・価格はオープン 予測は4万円前後
・コンテンツ配信 パブリッシングリンクの『Timebook Town(タイムブックタウン)』

なおBBeB規格の書籍をパソコン上で閲覧できるソフトウェア(無償)も提供される。

→ニュースリリース
→リブリエの商品ページ
→ASCII24

 非常にコンパクトでスマート。170dpiのeインク・ディスプレイはコントラストもはっきりしている。もう「ディスプレイで本を読むのは云々」は過去の話だ。

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2004.03.23

「中国で版権ビジネス」続報

 以前書いた中西印刷の「中国で版権ビジネス」の詳細が文化通信2004/3/22に載っている。
 提携第1号は畠山芳雄著「こんな幹部は辞表を書け」など日本能率協会のビジネス書15点とビデオ98タイトル。
 同じ号に日販が新華書店と提携して北京で書店経営に乗り出すという記事も載った。日中の出版交流が盛んになってきている。

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KOD申込み開始

 以前書いた進化しつづける辞典 KODの申込みが開始された。


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2004.03.22

リーディングスタイル

 インプレスが電子書籍市場拡大のためのプロモーション会社を設立した。今秋本格稼働。
→ニュース・リリース
 新会社は現在の電子書籍市場を
 ・電子書籍を利用してみたい人は多い。
 ・しかし電子書籍の楽しみ方が分からない、どこで探していいのか分からない。
 ・プロモーションが不足している。
と分析し
 「次世代読書フォーラム」を設立して以下のことを行なう。

1) リアル体験の場での「eBookスポット」
電子書籍の閲覧、購入、読書用端末の体験などができる場所を用意してプロモーションを行ない、読者アンケートやフェア、セミナーなどを実施いたします。(年内に数ヵ所の設置を予定)
(2) Webサイトでの「eBookスポット」
電子書籍ポータルサイトを立ち上げます。コンテンツ内容は、新刊案内、書評、掲示板、検索機能、読書用端末ガイド、電子書籍ならびに出版・書店関連ニュース、協力会社リンクなどを計画しております。(今秋本格オープン予定)

 電子書籍は発展途上の世界。いろいろな試みがバラバラに行なわれている。競争は大いに結構なことだが、読者にとっては困った状態だ。電子書籍の刊行情報がひとつにまとまるだけでもたいへんな意義があるだろう。eBookスポットには期待大!!

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2004.03.20

アフィリエイトで月収100万

三井物産メディア事業部インターネットサービス事業室LinkShareプロジェクトチームプロジェクトマネージャーの花崎茂晴氏は、月間100万円以上の収入をアフィリエイトで得ている個人パートナーサイトも何件かあると話す。

→CNET Japanの記事
 月収100万!!とはすごい。「デル通」など高額商品のアフィリエートなら狙えるのかも知れない。
 アフィリエートのおもしろいところは無数に売り場が成立することだ。電化商品は電気屋さん、食料品は食料品店、書籍は本屋さんの店先ではなくネット上の関連するサイトがすべて仮想の売り場になる。お客さんは購入に先立って情報を得ようとするし、ある情報に触発されて購入行動を起こす。だから情報のあるところが売り場になったら強い。
 電子出版分野でもこれを利用しない手はない。たとえばデジカメの雑誌なら商品紹介は当然行なう。そこから売り場に直リンクそしてアフィリエートとなればリッチなWeb雑誌が成立しないだろうか?雑誌が特定の小売店と結びつくという面で難点もあるが、複数のアフィリエート・プログラムをユーザーが選択できるなどの仕組みを使えばそれも回避可能だ。

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国内ネット広告市場1,183億円

 昨年のネット広告市場は前年比40%増の1,183億円。新聞は1兆500億円(98.1%)、雑誌は4,035億円(99.6%)。(電通調べ)
 総額でも馬鹿にならない数字になってきた。40%増がこのまま続くと3年後に雑誌と肩をならべる。広告モデルのWeb雑誌が成立するかも知れない。
 ちょと古い記事だが→InternetWatchの記事
 →ニュースリリース

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図書館でデータベースにアクセス

 アメリカのエンサイクロペディア・ブリタニカが歴史文書のアーカイブを世界中の大学や図書館に向けてライセンスする。アーカイブは35万文書(全文は5,500冊)で内容分類がされ、全文検索も可能だという。
InternetWatchの記事

 こんな大規模コンテンツが日本で成立するかどうかは分からないが、日本語のリソースも結構大きなものが存在している。ネットワーク型のコンテンツを引けるようにするのはこれからの図書館の任務だと思う。しかし日本ではまだほんの一部の図書館でしかネットワークに接続できない。鳴り物入りで繰り広げられるIT投資は図書館には届かないのだろうか。

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2004.03.19

会社単位での電子辞書導入

 JustSystemからかな漢字変換辞書の企業単位でのソリューションが発表されました。
 ATOK Business Solution 辞書配信システム IIIは以下のような機能を持っています。

辞書の共有
 企業内の製品リストや専門用語といった固有辞書を共有する
独自のフォントや外字フォントを配信/共有
簡易データベース
 名字を入力するだけで社員番号など
アップデート機能

 以上のように基本はかな漢字変換辞書の配信ですが

「ATOK電子辞典配信プラグイン」と「ドクターマウス辞書配信プラグイン」により、「日経パソコン用語事典」や「明鏡国語辞典」「ドクターマウス」などのATOK電子辞典から、文字入力した語句の意味を簡単に参照できるようになります。

と電子辞書のB2Bでもあるわけです。
 辞書・事典は企業にとって基本的情報ツールのはずです。紙の辞書は企業単位で買われていますが、電子辞書やネット辞書の企業単位の導入はまだあまりありません。でもそのうち電子辞書はいつでもLANから引けるようになると思っています。

→ニュースリリース
→製品サイト
→ATOK電子辞典

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2004.03.17

電子書籍に必要なもの

 10daybookの鈴木さんが書いた『 eBook時代 はじまる! 「電子の本」が変える読書革命』については以前紹介したが、その本に対して評論家の歌田明弘氏が意見を述べている。(出版ニュース2004年3月下旬号)
 記事のタイトルは「電子書籍に必要なもの」。

 鈴木さんは

見開き表現の必要性
画数の多い漢字やルビも表現できる高精細ディスプレイ

が電子書籍ビュアにとって必須の条件だと主張している。
 それに対して歌田氏は鈴木さん自身が体験として紹介している、電車の中でノートパソコン読書に熱中したエピソードを引き

しかし、この体験が意味しているのはまったく逆のことではないか。鈴木氏は、画数の多い漢字やふり仮名が表示されないノートパソコンでも没頭できたのだ。人々が本に没頭するのは、画数の多い漢字やふり仮名がきちんと読めるからではない。たんに中身がおもしろいからだ。

と疑問を呈している。そしてそれは

氏もまた出版人としての「職人性」に溺れて、読者にとって何がほんとうに必要なのかが見えていないのではないか。

と断じ、

氏の影響力が強いだけに、その考えにひそんでいるいくつもの矛盾に私は危惧を感じる。

と結ぶ。
 意見を述べる歌田氏と事業として成立させようとしている鈴木さんの間に立場の相違がある。だから歌田さんの異議に手放しでは賛成できない。しかし、少なくとも鈴木さんも本という形で意見を表明している以上、意見と意見の地平では歌田氏の指摘が正論だといってよいと思う。

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2004.03.16

日本著作権協会 その2

 日本著作権協会(JPCA)のWebページに「出版社のかたがたへ」という呼びかけページがある。
 その中に前の記事で不明とした複写権センターとの関係について表明している。

複写権センターが複写使用料を徴収し配分しているのは、出版者著作権協議会(日本書籍出版協会、日本雑誌協会、自然科学書協会、出版梓会、日本図書教材協会、日本専門新聞協会、日本楽譜出版協会)に参加している出版社が委任を受けた著作物だけです。それ以外の出版社から出された著作物は、複写について、無権利の状態におかれ、その著作物の著者(著作権者)の権利は侵害されたままです

 文化通信の「出版時評」(2004/3/15)によればこれは

JPCAの設立には、出版者著作権協議会が流対協の加入要請を断ったという背景がある。

らしい(JPCAの設立メンバーの中には流対協メンバーが多く含まれている)。
 複写権についてはJCLS(日本著作出版権管理システム)という組織もすでにあり、これで3つ目の団体になる。業界の外から眺めれば理解不能なありさまだろう。出版社の権利の獲得自体が難しい課題だというのに…

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「日本出版著作権協会」設立

 「日本出版著作権協会」という団体が設立された。出版物の著作権全般を総合的に管理する有限責任中間法人。
 ・複製化(コピー・CD-ROM化・出版権仲介など)
 ・貸与(書籍レンタル)
 ・電子書籍化
 などの権利処理と出版社の著作隣接権などの獲得を目指す。(新文化2004/3/11)
 出版流通対策協議会のメンバーが中心になっている。中小版元35社が加盟。著作権全般を扱う点と大手中心ではなくという点が特色。
 複写権センターや貸与権連絡センターなどの団体との関係はどうなっているのか?CD-ROM化や電子書籍化で発生する権利処理のセンターって何?出版社の著作隣接権獲得の内容は?などなど不明な点が多いが報道されていない。
追記:
 Webはまだ準備段階だがhttp://www.e-jpca.com/

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Σブック売り切れ?!

 Σブックが売り切れだそうである。ただしまだ200台しか出荷していないそうだ。3月末までに供給できるのは1000台。目標は2年間で10万台。まだ売れ行きをどうこういう状態ではないですね。(新文化2004/3/11)

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まっぷるガイド

 地図の昭文社がマップルネット:まっぷるガイド無料お試しキャンペーンを行なっている。
 まっぷるガイドはガイドブックや地図に書かれたMGコードをケータイに入力すると周辺情報や地図が表示されるというもの。
 「ネット時代のガイドブック」と称して印刷媒体と携帯との相乗効果を狙っている。まっぷるガイドは月200円。高いと感じるか安いと感じるかデリケートな価格だ。
 地図はネットで検索するというのが相当普及している。紙媒体の落ち込みはあるだろう。地図出版社のネット収入と紙収入のバランスはどうなっているのか心配だ。
 カーナビなど大口需要に乗った出版社は相当に潤っていると思われるが、乗れなかった地図出版社も多い。ガイドブックなどの地図+αの付加価値情報をどう活かすかが工夫のしどころなのだ。

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「いじわるペニス」が好評

 新潮ケータイ文庫のサドンレス小説「いじわるペニス」(内藤みか)が人気らしい。多いときは1日1万件を超えるアクセスがあるというからすごい。(新文化2004/3/11)
 内容は身体を売る男の子の話。ケータイ文庫の若い女性読者に受けたのだろう。
 絵文字を小説内に盛り込んだり、サドンレス小説(3週連続でアクセスが90%以下だと終了)という形式も面白い。
 新潮社さんやってくれますね。

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2004.03.11

blogの著作権

 goo と livedoor のblog利用規約が変わるという記事を見た。
 InternetWatchの記事 goo BLOG、近日中に著作権に関する規約を変更
 同 「livedoorIDサービス」が規約改定~ブログ著作権はユーザーに
 どちらもアップロードした記事の著作権はblog主催者に全面的に渡る規定になっている。
 livedoorは

「「livedoorIDユーザ」は、自らアップロードしたウェブ・コンテンツについての著作権を行使しないことに同意します。」


「「livedoorIDユーザ」は、ライブドア及びライブドアが指定する者に対し、自らアップロードしたウェブ・コンテンツについての著作権を行使しないことに同意します。」

と変更、gooは

1.本件情報のうち、記事及びコメントにかかる著作権(著作権法第27条及び第28条に規定される権利を含みます。以下同様とします)は、会員が当該記事を会員ページに投稿した時点又は会員もしくは第三者がコメントを会員ページに投稿した時点をもって、会員又は当該コメントを投稿した会員もしくは第三者から当社に移転するものとします。会員は、第三者又は当社に対して、当該記事及びコメントにかかる著作者人格権を一切行使してはならないものとします。この場合、当社は、会員に対し、何らの支払も要しないものとします。

と規定している部分を変更する予定という。

 こんな規定があったなんてblogもうっかり利用できませんね。投稿や文学賞などで財産権部分の譲渡規定はよく見かけるけど著作人格権を行使しない旨の特約って有効なのかしらん。主催者はblogの紹介などで活用したいための規定とコメントしているけど、そういった場合は許諾をとるのが常識的ではないでしょうかね。
 ココログの規定も見直してみましたが同類の規定はなかったのでひと安心です。

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2004.03.09

デジタルバイク便

 DTPデータや電子出版のデータは数十Mは当たり前。急ぎのデータのやりとりはCDR でバイク便というのが多かったが、最大100MBならこんなサービスができた。ネット配送は1回500円は手頃。特別なツールがいらないのも魅力だ。
 相手がナローバンドの時は少々お高いがバイク便を組み合わせることも可能。

デジタルバイク便

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2004.03.08

NCBC.jp

 ネットコミュニティビジネスコンソーシアムという新しい団体が発足した。
 ネットコミュニティの運営を通してユーザーオリエンテッドな市場の実現を目指すのだそうだ。
 ネットワークなのだからユーザーの声を聞きたい、でも掲示板荒らしなどにあったら困る。そんな感じで躊躇している企業は多いはず。そんな悩みに応えることができたら、すばらしい。なかなか興味深い団体だ。
NCBC.jp

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2004.03.06

ヴディブヂ

「僕が本当に若かった頃」: 「V」の日本語表記について

 Vの日本語表記が「ヴ」か「バビブベボ」かについて疑問をなげかけている。カタカナ表記は難しいと感じている人は多いし、どれが正しいのか悩んでいる人も多い。でも…
 外来語は英語ではないんです。日本語なんです。ですから日本語として素直な発音になるように記述すべきと思ってます。

 「ヴ」や「ディ」はちょっと前までは日本語の中では見かけない記述でした。たぶん日本人が英語に接することが多くなり「ヴ」や「ディ」という発音を不思議に思わなくなったのでしょうね。つまり日本の音韻として認められたのでそれ以降は「ヴ」「ディ」が登場してくるわけです。
 また日本語として定着した場合に、それを無理に現地音に近くするのも馬鹿げた行為です。学者に多いですがことばに対する見識を疑います。天ぷらやカステラなども言い換えなくてはならなくなりますし、漢字の訓などはもっての他になってしまいませんか。漢語を全部現地音にしたら日本語が崩壊します。
 「ビルヂング」が「ビルディング」へ変化したのに「ラヂオ」は「ラジオ」ともっと日本語的になったのは定着度の問題でしょうかね。
 日本語ですからmobileをモービルと記述した時とモバイルと記述したときに意味や使い方が区別されてもよいわけです。モバイルはもっぱらコンピュータ関連の移動概念で、アマチュア無線ではモービル・ハムですし、石油会社のモービル(mobil)は日本では自動車を意味します。日本語としての意味がたいせつで原義などもあまり関係ありません。
 日本人は外来語は日本語であるという当たり前の事実に気がつくべきだと思います。

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2004.03.05

AUで「手塚治虫コミックス」

 凸版印刷が手塚治虫作品をAUで配信開始する。315円(月額・税込)

EZトップメニュー>ケータイ・ツカエル機能>EZチャンネル>電子書籍>コミックステーション>手塚治虫コミックス

 また配信約1ヶ月後に「Handyブックショップ」で購入も可能。価格は31~52円(1ファイル・税込)。PushとPullを組み合わせて販売。

 現在AUのマンガ配信は「e-mangaモバイル(講談社)」「S-eCOMICS(小学館)」「チャンネルバンチ(コアミックス/新潮社)」の3チャンネルがあり4番目。

→プレスリリースTOPPAN HomePage

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2004.03.01

『eBook時代 はじまる!』

 10daysbookを運営しているイーブックイニシアティブの鈴木さんが本を書いた。
 電子書籍コンソーシアム誕生からイーブックイニシアティブ、そしてΣブック誕生までの経緯がたいへん興味深い。技術が電子出版を作るのではなく、その中にいる人間がこの世界を切り開いていく様が紹介されている。
 鈴木さん独特の電子出版に関する意見――賛否があると思うが――は一読の価値あり。印刷本の行き詰まり、現在の出版界に対する意見は多くの人が賛同できる内容だと思う。

eBook時代 はじまる! 「電子の本」が変える読書革命 中経出版 1600円(本体)

→アマゾンなら
Amazon.co.jp: 本: eBook時代 はじまる! 「電子の本」が変える読書革命

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気分は中田症候群

 サッカーの中田英寿選手並に個性を主張しこだわりを持つが仕事の方はさっぱりの若い社員のこと。
 思わず笑ったけどこれクレームが来そうなことばだ。

日経産業新聞2004/3/1 「眼光紙背」欄に紹介されていたことば

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中国で版権ビジネス

 日本はコンテンツの輸入大国だが輸出はほとんどない(アニメとマンガは別だが)。
 名古屋の西川印刷が中国の人民出版社と提携し日本の出版社から買い取った版権をもとにビジネス書を発行するという。
 東アジア市場は日本の出版社にとって魅力があるはずだ。成り行きに注目。

NIKKEI NET 中部版

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